可能な限り家にとどまっている今日この頃、YouTubeで狩野英孝のゲーム配信(バイオハザートやデッドバイデイライト)を見ながらウイスキーを飲むのが楽しみになっています。その中で驚いたのがエイコーちゃんが文字を読むのが苦手なこと。バイオハザードでは手紙やメモの形で出されるいろいろなヒントを使って謎を解いていくのですが、ちゃんと文章を読まずにページをめくってしまったり、内容を誤解してはすぐに行き詰ります。彼の素直な人間性も相まって、それがすごくおもしろいのですが、一方であんまり笑い事じゃないな、とも思います。

文章は音声や映像と同じ情報をインプットする手段ですが、音声・映像にはない特徴があります。それは自分で考えながら情報をインプットすることができること。自分のペースで読めるので、内容を咀嚼して自分の考えを入れながら理解することができます。「この人はAとBを主張しようとしているんだな。でも自分はBは納得できないな。Cの方が正しいと思う。」こんな感じで文章を読んでいるときは頭の中に情報と思考が共存します。これに対して音声と映像はインプットのスピードが速く、自分の思考を入れ込むことができません。だからインプットされた情報が事実として頭の中に入ってきます。

先日、アメリカの若い黒人がマスクをして商店を破壊し、商品を略奪する映像が「アメリカでは黒人差別反対のデモが広がりを見せています。」と言うアナウンスと共にテレビのニュースで流れていました。このように文字にすると、なぜ略奪がデモなのか?これはCovid-19で生活に窮した若者がデモに便乗して略奪をしたのではないか?と言う疑問が簡単に浮かびます。でもテレビだけ見ていると、アメリカのデモはすごいことになっているな、と言う印象を持ってしまいます。

データがあるわけではありませんが、いまこの国で増加している、単純な正義感で他人を攻撃する人は、文章を読まない人が多いように感じます。彼らは映像と音声で得た単純な情報を事実・正義と信じそれに合わないものを攻撃する。上のニュースの例で言えば、若者たちの行動をデモとして容認し、鎮圧する側を非難するのでしょう。略奪が犯罪だと言うことはちょっと考えればわかることなのに、映像を事実と信じる彼らはそんなことは思いつきません。

もちろん、エイコーちゃんのような気持ちが素直でバランス感覚のある人は直感で正しい判断ができると思います。でも、大半の一般人は映像と音声で簡単にコントロールされてしまう。文章を読まない人は若者に多いと言われますが、こういう人たちはどちらかと言うと高齢者に多い。無知なまま年を取った人間が多いと言うことなのでしょう。先進国と言われている国なのに残念な話です。

そんなこんなで心が刺々しい昨今、エイコーちゃんのゲーム配信で心を落ち着かせるのもよいかもしれません。