折りたたみ機構は他社の追随を許さないものの、走行性能に関しては不満も多いブロンプトン。僕の載っているSouthwest Trains号はM3Lと言う、そのブロンプトンの中でもっとも走りに定評のないモデルです。M型のハンドルは位置が高いので前傾姿勢が取れない。内装3段のギアはギア比が重い側に寄りすぎていて、1足は登坂には足りず、3速は下り坂でしか使えない。これが世間の評価です。

おそらくその評判は間違っていません。これからブロンプトンを買う人が走りを求めるのなら、僕も前傾姿勢のS型のハンドルで6速モデルを勧めると思います。(市販では無いっぽいけど)Mハンドルで乗ってみて、やっぱりSハンドルにしたいと思ってもブレーキ・シフトケーブルを全部変えないといけないし、3速に乗ってみてからやっぱり足りないからと6速に変更しようとすると、ホイールはじめ部品が総取り換えになって8万円くらいかかるので、はじめから妥当なモデルを選ぶのに越したことはありません。

でも、僕のように勢いでM3Lモデルを選んでしまう人は多いと思います。M型ハンドルはとってもブロンプトンらしくてかわいいし、3速あれば街乗りには十分だと思うからです。お店でも街でもM3Lは結構人見かけるモデルなので人気があるのでしょう。(その上、僕のSouthwest Trains号はイギリスのSouthwest Trains社がキャンペーンで作った限定の3色モデルだったのです。もう走りとか考えずにデザインだけで買ったよね。)

そして我々は意気揚々と走り出し、強風や上り坂で現実を知るわけです。進めない、と。

現実を知ると我々はカスタマイズに手を出します。高い非純正部品に目が留まり、やれチタンだ、やれカーボンだと言い出し散財をし始めます。

しかし僕は思いとどまりました。決してパーツの理不尽な価格に臆したのではありません。(臆したけど)原点に返って走りが良くなるとはどういうことかを考え直したのです。

走る=タイヤが転がる=チェーンとギアが良く回る。きっとそう言うこと。そしてSouthwest Trains号のチェーンとギアをよりよく回すにはどうしたらよいか考えます。

答えは掃除。

ギアもチェーンもすぐにドロドロになるので月に1回くらいは掃除はしています。でも汚れは取り切れていないし、乗り始めるとすぐに回転が落ちてくる。

それならば掃除用具を変えてみようと探し出したのがこちら。これまで自転車用メーカーのクリーナーやチェーンルブを使っていましたが、KUREの製品に挑戦してみました。用途は自転車用チェーンではなくチェーン一般。工作機械でもオートバイでも自転車でも何でも来いと用途欄に書く当たり呉工業の自信がうかがえます。

クリーナーの汚れの落ち方も、ルブの潤滑性能もこれまで使ってた自転車用のものとは桁違いです。タイヤが回ること回ること。これまで山手通りの平地では平均速度20km/h強、頑張って25kmと言う感じでしたが、KURE投入後は平均で25km/h弱、頑張れば平地でも30km/h程度出せるようになりました。シュワルベのマラソンプラスと言う耐久性重視のタイヤでここまで出るんだからおそろしい性能です、KURE。

カスタマイズに手を出す前にKURE!ぜひ皆さんにお勧めしたい一品です。