転職エージェントから受ける指導のひとつに『履歴書・職務経歴書を企業によって変えろ』と言うものがあります。これ、書類の通過率を上げるためには一定の効果があると思いますが、必要なことだとは思いません。
もちろん前提になるのは自分で納得できる質に仕上げること。僕もいろいろなエージェントからアドバイスをもらって作り込みはしました。でも『これでいいかな』と言うレベルに仕上がってからも『これ、必要なのか?』と言うアドバイスをたくさんもらいました。
内定率0.7%の僕が言うのもおこがましいのですが、我々はどんな会社でもよいから働かせて欲しいとは思っていません。自分に合った会社で働きたいんです。そして自分らしい履歴書・職務経歴書は、自分に合わない企業をふるいにかけるチャンスだと思うんです。
具体的にエージェントから受けた指導とそれを断った理由を使って考えてみましょう。
もっとこの企業に対する情熱が伝わるような志望動機にしましょう!
僕は40歳を過ぎて、その企業に対する情熱が入社の理由になる会社は怖くて行けません。もちろん会社に貢献したいという気持ちはありますが、そのために冷静に仕事を進めていきたいと思います。選考の基準は、僕の能力がその企業にどの程度貢献できるのか?であって欲しい。入社してから情熱で結果を出せと言われても困るので、そういう会社の書類選考は落ちた方がありがたいです。
今回は営業のポジションなので、営業以外の職務経歴は省略しましょう!
営業の経験は大切ですが、自分の能力は総合的に判断してほしいと思っています。営業経験・実績だけを見るということは、使い捨ての営業として採用をして、そのほかのキャリアの可能性は考慮しないということですか?そういう会社ならば断わってもらって結構です。
職務経歴が理解しにくい。5~6枚になっても構わないから、とにかく細かく丁寧に説明してください。
2枚で完結にまとめたつもりですし、他の企業でわからないと言われたことはありません。これでわからないのなら、採用側に問題があると思います。
すべてが企業からのニーズではないと思います。ほとんどはエージェントの思い込みや好みだと思いますが、それに合致する企業もあるのかもしれません。
でも、結局僕はすべて断って、シンプルな履歴書・職務経歴書で応募し続けました。理由は、自分が採用するとき、いかにシンプルに情報をまとめているかをひとつの評価の基準としているからです。
結局、シンプルな書類でも面接を受けてくれた企業はありました。そして面接してくれた会社の社風は自分に合っていたと思います。たぶん大事だと思うポイントが同じだったんですね。
いろいろな考え方があると思いますが、個人的にはこの書類の相性は自分に合った会社を選ぶうえでの試金石になると思います。自信の持てる内容に仕上がったら、エージェントの言葉には耳を貸さずに突き進んでみるのもよいかもしれません。
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