転職エージェントの顧客は企業である

 

転職エージェントは、求職者の味方と言うイメージがありますが、実際はそうではありません。

 

おそらくエージェントにそう言うイメージを持つのは、プロスポーツ界などにおけるエージェント(=代理人)が選手の味方だからでしょう。でもプロスポーツ界のエージェントが選手からお金をもらっているのに対し、転職エージェントは企業からお金をもらっています。求職者は一銭も払わないのだから、転職エージェントは企業の側を向いて仕事をするのが当たり前。

 

エージェントは求職者の代理人ではない。転職活動はこの現実を受け入れて、彼らに過度な期待を抱かずに、自分の力で進めることが大切です。

 

 

頼りになるエージェントを求めると活動が遅れる

 

転職活動中は常に独りぼっちです。だから自分の状況を理解して寄り添ってくれる人が欲しい。そして、エージェントの中にはそういう存在になってくれる人もいます。でも、特定のエージェントに頼ってしまうと転職活動は遅れてしまいます。

 

どんなに求職者に寄り添ったとしても、エージェントは

 

自分の手持ちの案件しか紹介できない

企業のニーズに合わない人は紹介できない

 

と言う制約があります。どんなに仲良くなっても、どんなに頼りがいがあっても紹介できる案件数は同じです。馬が合うエージェントが見つかって、すぐに2~3社紹介してくれたのに、そこに落ちてしまった後はぱったり紹介してくれなくなった。こんなケースは上の制約の典型例です。時間が経って手持ち案件が増えてくればまた紹介はしてもらえますが、待っている時間がもったいない。

 

それならば1人と深く付き合うより、多くのエージェントとコミュニケーションを取って、多くの案件に触れる機会を作るべきです。僕の場合は7か月間、常時15人くらいのエージェントとやり取りをしていました。

もう一つ大切なのはエージェントを常時入れ替えること。エージェントにとっての目標の1つは短期間で転職を決めて報酬を得ること。だから、仕事を選んだり面接で落ちたりして転職期間が長くなる求職者は不良案件と認識され、エージェントの熱意が急降下します。これは避けようがないので、熱意が無くなったエージェントは変えた方が良いです。

変えるのは簡単。向こうの熱意が無くなればすぐに連絡が来なくなります。ひどいところは初めに紹介した2〜3件で決まらなければそこから連絡が来なくなります。一生懸命頑張ってもらえるところでも3ヶ月くらいでしょうか。だから自分でやることは、新しいエージェントに申し込むことだけです。小さいところも含めると転職エージェントはもの凄い数なので、見つけるのにも困らないと思います。

 

 

人情や経験を売りにするエージェントは避けた方がよい

 

基本的に付き合うエージェントは多ければ多い方がよいですが、過度に人情や経験を売りにするタイプは避けた方がよいです。求職者に寄り添ってくれるのでよいエージェントに見えますが、ビジネスとして採用活動に取り組んでいる企業にとっては鬱陶しく感じられる場合が多いからです。また、求職者に対しても無駄な時間を使わせがちです。

 

このタイプのエージェントはこんなことを言う傾向にあります。

 

職務経歴書を私の作ったフォーマットに書き直せ

職務経歴書を添削してあげる

私の経験上、こういう企業があなたには合う

その企業はやめた方がいい

 

求職者のことを思ってのコメントであることは間違いないでしょう。でも人生を変えるかもしれない転職に対して、自分の意見を押しつけようとする姿勢はプロとは言えません。そして、企業側はそう言ったプロ意識のないエージェントを信頼はしません。今回の転職活動でも、こういうタイプの人は自分に自信がある割にあまり良い案件を持っていませんでした。

 

もちろん、エージェントに履歴書・職務経歴書をチェックしてもらうのは大切なことです。でもプロフェッショナルは『この部分が理解しにくい』『ここを強調した方が企業の目に留まりやすい』など、考えるきっかけを与えてくれます。決してこうしなさいと意見を押し付けることはしません。企業を紹介する場合でも『〇〇さんの経歴だとこういう業界や職種でもチャンスがあるんですが興味はありますか?』とヒントはくれますが、それ以上は踏み込みません。

 

 

よいエージェントとは?

 

よいエージェントとは、より多くの面接の機会を作れて、内定を取るための的確なアドバイスができるエージェントです。性格や相性は関係ありません。結果にいち早くつなげてくれるのが良いエージェントです。

 

恥ずかしい話ですが、僕くらい書類で落ちまくると、エージェントによって書類通過率が違うという事実が実体験としてわかってきます。エージェントAでは『推薦できない』と言われたポジションにエージェントBから応募したら書類選考が通ったとか、同じ企業でもエージェントA経由で出したら落ちたのに、エージェントB経由で出したら面接に進んだなどと言うケースがありました。

 

とは言え、よいエージェントを理解するために僕のように落ちまくるというのも本末転倒なので、よいエージェントの特徴を挙げておきます。

 

メールの返信など、コミュニケーションが早い(ぶっきらぼうなこともありますが問題ないです)

ビジネスモデル・組織・面接官がどんな人かなど、対象企業を深く理解している

企業に問い合わせが必要になった時に、対応が早く細かい情報まで確認できる

面接で聞かれがちな質問など、選考内容を細かく理解している

 

40代の転職はエージェントを通じて行うケースがほとんどだと思いますので、よいエージェントにたくさんコンタクトを取ってみてください。かなり活動の効率が変わってくるはずです。

 

40代の転職(キャリアチェンジ) ~③心が折れないようにするためには