ペンタとライカとブロンプトン

ペンタックス, GR, Mモノクローム, Brompton, ミニギター豆鉄, そして台湾

ソニーの新型カメラα7R IVとエアロスミス

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ソニーが新たなフルサイズのカメラを発表しました。画素数は6100万。外付けマイクも含めて動画も圧倒的な性能のようです。専門家のコメントを見る限り、他社に比べて頭1つ抜けた性能のようですね。僕が使っているペンタックス・ライカあたりと比べると頭5つくらい抜けているんだと思います。

でも自分が欲しいかと聞かれると答えはNOです。

サンプル画像、すごいと思いました。技術的に圧倒的なのは間違いないでしょう。風景写真のほんの一部を切り取って拡大しても画質が素晴らしい。おそらくこんなことができるのはα7R IVだけだと思います。

でもそれと同時に『情緒がないな』とも思ってしまいました。カメラは趣味性の高い道具。だから情緒があってほしいのですが、α7R IVの方向性は高性能スキャナと言うイメージ。しっかりとそこにあるものを記録することに主眼が置かれているようで情緒が感じられない。

その点、ペンタックスもライカも情緒だけはあります。AFが遅かったり無かったり、撮れる写真がいい時も悪い時もある。よい写真が撮れたときの雰囲気は『しっかり写っている。』ではなく『なんかいい感じ』。趣味で使っているとこれが情緒に感じられる。

カメラに求められる性能はきっと用途によって違うんですよね。僕のように趣味で撮っているから情緒とか言っていられるだけで、プロの人はきちんと撮れていないと困るし、画素数が大きければトリミングもしやすい。きちんと撮れていることにプライオリティを置く人はたくさんいる。だからα7R IVは素晴らしいカメラなのは間違いないです。

ただ、カメラ業界の競争の軸がこの方向にだけ行かないといいな、と思うのです。もっと多様性のある業界であってほしいなと。

 

タイトルのエアロスミス、今回の発表を聞いて何となく思い出しました。このバンドには2人のギタリストがいます。

ジョー・ペリーと

Joe Perry of Aerosmith 5 April 2013.jpg

 

ブラッド・ウィットフォード

Jonny Lang Photograph - Aerosmith Brad Whitford  by Concert Photos

 

どちらが上手いかと言うと圧倒的にブラッド・ウィットフォード。リズムもかっちりしてるし、ハイポジションでもローポジションでもミスなく弾けて、ソロもバッキングも何でもござれ。まさに万能プレーヤー、素晴らしいギタリストです。

でも人気があったのはジョー・ペリー。僕から見るとすごいうまいけど、その技術はブラッドには及びません。まあこんなに低い位置にギター構えている時点で技術で勝負しようという気はないのでしょうが...。

基本的にはローポジションでソロもバッキングも弾くことが多くて、フレーズのバリエーションもブラッドほど多くはないです。ギターもブラッドのように頻繁には換えず、基本レスポールなので音色も常に一緒。だからワンパターンになりがちなんですが、聴いただけで『ジョー・ペリーだ!』ってわかる。そして頭を揺らしながら弾く姿がかっこいいこと。顔もスタローンみたいだし、僕が高校生当時は体もムキムキでものすごく人気がありました。

方向性の違う2人、それが1つのバンドにいる。このことがエアロスミスの魅力を作っていた要素の1つだったことは間違いないと思います。

 

カメラの話に戻るとα7R IVはブラッド・ウィットフォード。何を頼んでもちゃんと弾いてくれるし、クオリティーは常に高い。こういうカメラは必要です。

でも何を頼んでも自分らしくなっちゃう、そして苦手なこともあるジョー・ペリーみたいな新型カメラも出てきてほしいな、と思うわけです。

 

がんばれ、ペンタックス。我々に情緒を!