ペンタとライカとブロンプトン

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何のために働くのかって?お金のために働くのです。

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先日、日本に出張していた時にホテルで『わたし、定時で帰ります。』と言うドラマの最終回が流れていました。ちゃんとは見ていませんが、残業続きで体調を崩す人が出る中、『ひとはなぜ働くのか』を問いかける内容だったと思います。

 

残業続きになってしまう受注の仕方に問題があることは置いておいて、この問いかけ自体は面白いなと思いました。

 

なぜなら、この問いかけは日本以外では問いとして成立しないから。

 

どの国の人に聞いても、たいていの人は『お金のため』と即答します。もちろんお金のため『だけ』とは言いません。仕事の内容や、自分への適性、やりがいや労働環境もみんな気にします。でも、根本にあるのは『収入を得る』と言うこと。そしてそれは恥ずかしいことではなく、当然の前提。それが一般的な考え方です。だから自分の能力や働きに見合った収入が得られなかったり、自分の成果に見合った給与やボーナスが得られなければすぐに次の仕事を探します。

 

とても公正で健全な考え方。

 

例えば僕は自分のやったことが200万円の成果報酬に値すると感じている。ところが会社は50万円としか評価していない。これは、どちらが正しいということではなく成果に対する評価の仕方が違うと言うこと。その違いを受け入れられないのであれば自分も会社も不幸になるわけですから、僕は自分の成果を200万円と評価してくれる会社を探せばいい。見つかれば自分も幸せになれるし、見つからなかったら自分の評価基準が高過ぎたのだと気付けます。会社は、自分たちの評価基準に合わない考え方をする社員を雇用し続ける必要はありませんし、逆にもし僕のことが戦力として必要で、会社に残したいのならば50万円という評価金額を上げる必要がある。お金のために働いているという認識さえあれば、200万円と50万円と言うギャップがそのままになることはないわけです。

 

このお金に対する公正さに対する意識が最も強いのがアメリカ。

 

日本ではお金について話すことをよくないことだと考える傾向があります。その文化に100%染まった僕が、アメリカ人の上司になった時にもっとも苦労したのがこの点でした。お金に対する意識が完全に違う。働きやすさや信頼関係、仕事に対するモチベーションを用意できたとしても、報酬に対して理解がない、気にかけていないと思われたらそれでおしまい。部下は去って行ってしまいます。幸い、その時は上司がアメリカ人で『君に管理職として欠けているのは部下の成果に応じて給与・賞与を上げなければいけないと言う意識だ。君が思っている10倍のスピード感が必要だと意識しなさい。』と言う指導を何度もしてもらいました。部下のアメリカ人も割と友達のような関係性だったので、僕の意識が低くなっていそうな時は『そろそろ昇進のことについて話し始める時期のはずだから、僕のこともちゃんと考えてくれよな。』などと言ってくれたため、この時期に報酬に対する意識はついたと思います。

 

アジアでも、報酬が働くことの軸にあることは変わりません。違うのは、アジアの人たちはアメリカの人ほど面と向かってはっきりと言わないということ。でもみんなお金が大事だと思っているし、それをケアできないと辞めてしまいます。

 

報酬に対する意識が低いのは日本人だけ。上の例で言えば、『200万円の成果報酬は言い過ぎかもしれないな。この仕事は好きだしみんなにも信頼してもらっている。50万円の評価は成果を認めてもらっているということだし、幸せなはずだ。』と被用者の側が納得すべきだと言うのが日本の文化です。だから冒頭のドラマで『ひとはなぜ働くのか』と言う問いが出るのでしょう。

 

この問いを問いとして持ち続けている限り、日本人が多国籍の組織の中で働くのは難しい。言葉よりもこういった独自の倫理観が多国籍企業で働く妨げになるのだと思います。

 

 

 

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